masaka says
加地大介「なぜ鏡は左右だけ反転させるのか」を読んだ。前半は表題の鏡像論を取り上げ、ガードナーの前後反転説からデカルト空間、ネッド・ブロックの議論、回転座標とすすめてカントの空間論に至る。面対称は軸回転の角度が90度になったものというのは分かるが、結論として「やっぱり左右だけ反転」とする説明は納得できず。後半はターミネーターのタイムトラベルを出発点に宿命論、逆向き因果論、時間論など。こちらは分からなくはないが、わざとらしい夢の話や異なる論の位置付け方など、どうにも違和感