大橋和也的卑微布丁小盤子💚
4 weeks ago @Edit 4 weeks ago
私たちは境界線をあまりにもはっきり引いてしまった。
近づくだけで痛みになるほど、くっきりと。
トリム線の外の世界は少しずつ色を失い、まるでそこに私たちがいたことさえなかったように。

いくつかの錯過は、もう再現すらできない。
手を伸ばしても、掴めるのは空気の温度だけ。
あの日の笑い声は時間にすり減らされ、サイドスローの弧のように、二度と手元には戻らない。

曲球に委ねよう。
物語はもう私たちの意思では動かないのだから。
心と心は硬い石、触れ合うたび、またひび割れてしまう。
もし世界線が本当に交わっていたのなら、きっと私たちが知らないところで、すでにそっとすれ違っていたのだろう。
そして今になってようやく気づいたのだ。
二度と戻らないことを、人は「過去」と呼ぶのだ。
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