masaka says
加治屋健司「絵画の解放」を読んだ。ルイス、ノーランド、ステラらのカラーフィールド絵画について、グリーンバーグとフリードを中心にしたモダニズム批評家との関わり、それ以外の分野の批評家による個展評を通しての位置づけ、ポップアート、ミニマルなどの60年代美術との関係、さらに商品やインテリアデザインというアメリカ文化とのつながりという構成で記述する。前半は論文ぽい雰囲気が濃厚で厳密ながらやや退屈だが、後半、とくにインテリアとの話は面白い。コストの関係でカラー図版がまとめられているのはちょっと不便