masaka says
桑原ゆうの「唄と陀羅尼」を、マルコ・フージの演奏で。独奏Vnが重音グリッサンドでくねりながら声明を語るような唄(Baiと読むらしい)と手裏剣のような陀羅尼。「水の声」は“きりきり”といったオノマトペの表現だという。「やがて、逢魔が時になろうとする」は三味線が三下りから調弦を変えながら立ち上がってくる。「逢魔時の浪打際へ」はVaダ・モーレがやはり重音グリッサンド。「三つの聲」はVn+Va+Vcが加速度的グリッサンド。「はすのうてな」は三味線+Vn+Vc、「影も溜らず」は木管やTrb、打も加え、「柄と地、絵と余白、あるいは表と裏」は三味線にPfを含むアンサンブルで、いずれもミクロに始まって複雑さを増していく。Kairos 0022202KAI #nml