masaka says
中沢新一「構造の奥」を読んだ。レヴィ=ストロースの構造主義から受け取った主題とは異なる言語学主義的な構造主義の限界”を突破して“生命と物質の領域”にまで押し拡げることを目指した、仏教と構造主義における二元論超克と変換あるいは縁起;マルクス主義との関連とリュシアン・セパークの新しい神話研究;双分制から重力論と贈与論の対比そしてトポロジー;地震多発を共通項とするブリティッシュ・コロンビアと日本の仮面神話に通底する深い構造;という4つの論。急いで書いたのか時々ふっと置いていかれるところもあるが、やはり刺激的で面白い