masaka says
ジャチント・シェルシの「弦楽四重奏曲」を、モリナーリ四重奏団の演奏で。第1番は1944年で不穏な密集和音が要所で用いられるが従来の形式も持つ4楽章。58年の弦楽三重奏曲は出発点の音(1楽章ならB♭)からグリサンドで半音ほど上下に滲んでいく4楽章。61年第2番は同じようにGから始まるがすぐに攻撃的に転じるも各楽章同じように仕切り直す5楽章。63年の第3番もやはりグリサンドで揺らぎつつより精緻で複雑に展開する5楽章。64年の第4番はスコラダトゥーラを用いる単一楽章。84年の第5番も単一楽章でF音を中心に鋸音も交えながら広がっていく世界。ATMA Classique 00722056481922 #nml