masaka says
SHでサマーフェスティバル「アーヴィン・アルディッティがひらく」のオーケストラ・プログラム。細川俊夫『フルス(河)』はSQ+オケで波打つ川面という感じで細川らしい緻密な作品だと思うが長く感じた。クセナキス『トゥオラケムス』は題名が武満徹のアナグラムという短い曲でこういう分厚く鳴り続ける曲はこのホールの1F中央席だと弦がほとんど聞こえない。同『ドクス・オーク』はVn協奏曲でグリッサンドでうねうね動く独奏に管群と弦群が交互に和声で応える。これだと弦がまるでオルガンのように響く(思わず編成表見直した)。マヌリ『メランコリア・フィグーレン』は再びはSQ+オケでデューラーの銅版画「憂鬱」にちなむSQ3番を元にその要素が「形態」となって再現されるのだと。これは繊細なオーケストレーションがうまく機能してとても面白かった