masaka says
コンポージアム2023「近藤譲の音楽」をオペラシティで。音色音響の絵具箱と化したオーケストラに楽器としての形を与えそれによって音楽を形付ける、という作曲者の意志がどの曲も明確で、ダレることのないプログラムだった。Clの独奏3+群5による「フロンティア」の響きが予想以上に豊かだったり、「鳥楽器の役割」の点を結ぶ弦グリッサンドとスティールドラムの(ややあざとい)効果、「ブレス・オブ・シェイクス」のリズムと「パリンプセスト」の刷毛を塗り重ねるような音作りの対比。前席の落ち着きのない客のため気が散るというのは演奏会ならではの残念なところ