masaka says
シェーンベルクの「弦楽三重奏曲」を、グリンゴルツ+パワー+アルトシュテットの演奏で。3部の間に2つのエピソードが挟まれた構成で厳しくもニュアンスに富んだ十二音技法の緻密な構造。弛緩することなく静と動が交代し最後に消えてなくなる。演奏も鋭い切れ味。コンスタンティン・レガメイの「クラリネット五重奏曲」はFg+Vn+Vc+Pfを加えるちょっと変わった編成で、主題と変奏、ロマン的間奏曲、ロンドの3楽章。若干の諧謔味と(第二次大戦期のレジスタンスという背景にもよる)幾分かの民族風要素が混在している感じではあるがあまり面白くはない。Alpha ALPHA948 #nml