masaka says
バーチャル美少女ねむ「メタバース進化論」を読んだ。著者名から想像されるのとは違いメタバースの歴史や仕組みから実際の状況、可能性までを「ソーシャルVR国勢調査」なる実利用者アンケートに基づいて丁寧に記述する地に足の付いた内容。調査には偏りがあり地域差などの分析はやや心もとないが、現在のヘビーユーザーの大きな傾向は反映されていると見てよさそう。アバター統一規格VRMとか名前+アバター+声による新しいアイデンティティとかファントムセンスなど実ユーザーならではの視点にも教えられる。「現代思想」で複数引用されるだけのことはある。経済面の可能性は確かにあるが、インフラや一次/二次産業など物理世界と分離できずそれなしにはVRも成り立たない部分は大きいので、「既存の経済をひっくり返す革命」はやや夢見すぎという感じ