masaka says
ニコラス・デヨの「NCTRN」を、リチャード・ヴァリトゥットの演奏で。一部プリペアドのようなPfでもやもやした夜霧のような音をペダルいっぱいで紡ぎつつ最高音鍵盤(?)の打楽器的な反復を挿入する。「子守唄2」は最高音から徐々に下降しながら雑多な要素を取り込みつつシューベルトに終わる。フィリップ・キャシアン、マルク・サバト、リンダ・カトリン・スミスはそれぞれの「夜想曲」。レベッカ・ソーンダースの「影」はスピード感ある密集和音の跳躍。マウラ・カプッツォの「爽やかな朝に私を連れて行って」は一部内部奏法も用いながら高音域のリリシズム。ウォルフガング・フォン・シュヴァイニッツの「プレーンな音の子守唄」は低音弦に触れながら奏するハーモニクスで独特の鐘的な世界。New Focus Recordings FCR243 #nml