masaka says
プロコフィエフの「束の間の幻影」を、マルコス・マドリガルの演奏で。柔らかい抒情にときどき朗らかなきらめきが混じる。概ね調性的だけれどもふわりとしたものでスクリャービン的な響きもある。その続きのようにハ長調で始まる「ピアノ・ソナタ第5番」(23年版)は2楽章では表現主義的なワルツ、終楽章は外れ音を含みながら靭やかに流れ、「ピアノ・ソナタ第7番」に続いていく。なかなか素敵な組み合わせ。演奏は硬質で輝きがあるがNMLがレベル調整に失敗したか音が割れてしまって残念。Artalinna ATL-A028 #nml