masaka says
ハンス・アイスラーの「弦楽四重奏曲」を、ライプツィヒ弦楽四重奏団の演奏で。十二音技法的な主題による変奏曲と同じ音列を用いつつやや熱量が高いフィナーレの2楽章。1938年で「一時期はシェーンベルクにもっとも才能を認められた弟子であり、師譲りの無調作品を書いていた」(沼野p68)という時期よりは遅いがそう言われるのは分かる。「BACHによる前奏曲とフーガ」は題名通りの主題を用いた短い曲。テオドール・アドルノの「弦楽四重奏曲1921」という珍品はやはり十二音技法に基づき出だしなど部分的には面白いのだが進むと飽きる感じ。前年の「SQのための6つの練習曲」は習作というレベル。「2つの小品」は同じ頃ベルクの弟子として教えに従って書いた25年の作品で、案外面白い。CPO 999341-2 #nml