masaka says
クルト・ワイルの「交響曲第1番」を、ボーモント+ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの演奏で。「クルト・ヴァイルの才能は…スリルにあふれた楽想が自在に炸裂する、才気煥発を絵に描いたような音楽」(沼野p67)だそうで、冒頭など斬新だなと思うところも多いが、中間以降わりと通俗っぽい感じがなきにしもあらず。副題「ベルリン」で1921年作。「交響曲第2番」は冒頭のA-H-C三音上昇動機が一つの核になる第1楽章、付点リズムを内包するゆったりしたマーチの第2楽章、16分音符の細かな動きに三音上昇が時折見えるロンドの第3楽章。「大衆的な様式へと舵を切」った後の34年作ということもあり聞きやすいが逆に俗な感じはしない。主観だけど。併録「クォドリベット」は耳に楽しい。Chandos CHSA5046 #nml