masaka says
細川俊夫の「ウィンター・バード」を、漆原朝子の演奏で。Vn独奏が荒っぽく餌をついばみ、抑揚ある長音で滑空、強いpizzなどの表情も。「時の深みへ」はVc+Accdで寄せては返す音の波、長い音で呼び交う。「デュオ」はVn+Vcでこちらも大きく波打つがpizzや鋭いトレモロなどアクセント。尹伊桑「歌詞(ガサ)」はVn+Pfで細かな動きのあと長い余韻。「エスペース I」は訴えかけるVcにPfが細かく呼応し、民族風の響きも。「イマージュ」はFl+Ob+Vn+Vcで模糊とした長音が少しずつ動きだし精緻な織物を。ここにバッハの無伴奏を組合せるのは、不可とは言わないまでも、蛇足な気がする。ECM Records 00028948173655 #nml