masaka says
アガタ・ズベルの「わたしじゃない」を、パワー+ズベル+クラングフォルム・ウィーンの演奏で。作曲者自身が語り歌うベケットのテキストは、太鼓や弦トレモロとシンクロする断片が何度も遮られ、囁き、周囲でざわめく声と拮抗して飲み込まれていく。「迷宮」はヴィスワヴァ・シンボルスカの詩のSopにBFl+Tp+TSax+Cbで、密やかと思えば騒々しく、無音の暗闇を手探りし、無法状態の即興は一転して声に寄り添う。「ミウォシュの格言」はテキストにゆっくりまとわりつく音が消えると躁状態またすぐ鋸音ノイズ、暗闇の手探りと(格言ごとに?)次々に変化する。「氷の影」はCl+Vc+ライブエレクトロニクスの器楽曲。変調された音と滑稽なから騒ぎに時折ジェット噴射が加わる。Kairos 9120010281976 #nml