masaka says
クラウディオ・アンブロジーニの「俗語論」を、エクス・ノーヴォ・アンサンブルの演奏で。ダンテが古典ラテン語と土着語の関係を論じた書物の名を借りて示すように、既存の音楽言語とは異なる特殊奏法をこれでもかと投入してみせる。「イカロス」はVn独奏が翼を得たかのように細かい刻みで動き回る。「シリアの射手のごとく」はFl、「力のロンド」はPfの独奏。「オルランドのフォリア」はCl、「おお、私のエウリディーチェ」はPf+Clで、前半を無音にして存在しないものを描く。「牧神の午後への前奏曲」はFl+Vnで始まる著名曲のパロディ、「誰もが語る」はSopを加えた。どれも何か不条理のようなものを表現しようと。Kairos 9120010280849 #nml