masaka says
サルヴァトーレ・シャリーノの「変奏曲」を、ディロン+チェッケリーニ+RAIトリノ交響楽団の演奏で。高域ハーモニクスの刻みを背景に、金属的響きの波が寄せては返す。「夜の寓話」はメンコンの断片を使いつつ変奏曲と似た響き。「断章とアダージョ」は風奏を多用するFlと禅問答的な。「ボッロミーニの死」は単音のロングトーンにまとわりつく刹那的な断片と語り。「地域を超えた火災」は風奏と細かなトリルがぽつぽつ絡まりながら拍子木のような連打へ。「曖昧なレチタティーヴォ」はPfと。「音と静寂」は中音域の短い動機が巨大な音塊に。「音の影」は更に短い動機が見え隠れしながら最後に一つの姿が立ち現れる。いろいろ面白い。Kairos 9120010281372 #nml