masaka says
ズビグネフ・バルギェルスキの「沈黙の向こう側」を、アレクサンドロヴィチ+ルトスワフスキ四重奏団の演奏で。Cl+SQの原曲を作曲者自身がOb+SQに編曲したという。切れ味鋭い弦の音矢やピチカートが飛び交う中でObがやや哀調を帯びた調べを語り歌う。マルチン・マルコヴィチ「5つの小品」は同じ編成で、中央のNo.3に短いスケルツォを置き、前後に緩急の対称的楽章を持つ。ヤン・ドゥズインスキ「創作物の家」はCbを加え、単調に繰り返されるパターンに続いて、女声の朗読テープと断片が対話する。アレクサンドル・コシチュフ「ノウメン2」はハーモニクスで始まるコラール的SQにObがモノローグ。詩の斉読が挿入され、観念的な様相で消えていく。Noumenは能面ではなくヌース/ヌーメノンのことだろう。CDAccordACD254 #nml