masaka says
四方田はバルトが『表徴の帝国』で芭蕉の句を取り上げ、「読む者に意味への渇望を喚起させるが、実のところ中断することを意図している」から西洋文学の基準での解釈は無理としたたことに触れる。さらに「稲妻にさとらぬ人のたつとさよ」について、解釈の拒否に加え、日本の美学である無常を悟ろうとしない愚昧な人間の賛美=愚かさの肯定があると。この一ヶ月芭蕉づくしであっただけに、これは感じ入った