今朝の朝日津田論壇時評は「任命拒否、500学会の抗議声明読んでみた」というもの。これらを全部読むという発想には意表を突かれたが、なるほど説得力があった。津田が「切迫感を持つ強度の高い言葉の塊に『論壇』の理想的な姿を見た」というだけあって、たとえば紹介されているイタリア学会は古典を引用しながら「《説明しない》ことが権力である」と現政権の問題を鋭く突く。学会声明とは別に原憲一は「理由や根拠を挙げた議論を避けて、できるだけこっそりと規制緩和や許認可を好きなようにやっていく」のが日本型ファシズムだと説く。そしてそれを「まあ、いいか」と受け入れていく嫌な空気が澱のように沈んでいる