masaka says
クリスティン・ボルスタの「静寂」を、ステンメクラングの演奏で。残響13秒というオスロのヴィーゲラン美術館で歌うプロジェクトのために書かれたシリーズで、当然ながらゆっくり間をたっぷり間とった音楽。少し音を変えるだけで残響と重なって不協和音が生まれ、その効果はこの曲の3声でちょうどよいところ。「TRY」は5声だがポリフォニーは無理で声部も和音の範囲内でないと動きにくそう。ただ厚みは見事。「雲と雲の間に」は3声ながらポルタメントも導入。「音の墓所」は4Vcが加わり人声と合わせた倍音の響きは他では聞けないもの。音をぶつけ発声法も変えているらしき部分は、2声の「反響と影」にも通じ、こちらは互いの自由度を生かしての試み。2L 2L155SABD #nml