masaka says
ニコラウス・ブラスの「似たような音響」を、プラッツ+シュトゥットガルト放送響の演奏で。冷たい靄のような長音符の響きが何度も反復されながら変化していく。半ば近くで中音域に移って徐々に楽器が増え始め、2/3でようやく全体が姿を現すもfになったかと思うと遠ざかる。最後にffは置かれるが急速に減衰してppの反復。併録「希望の誤り―ドイツ・レクイエム」は4群32声のSATBが、息音や口笛を交えながら、やはりゆっくりした音のパターンの反復で歩む。半ばに一度ピークを置いて無に戻り、言葉のない音楽から第2のピークに至るがまたも切断される。テキストはペーター・ヴァイス「レジスタンスの美学」第3巻による。NEOS11911 #nml