masaka says
クリスチャン・ウォルフの「ピアニストのためのデュオ I」を、チューダー+ケージの演奏で。比率ネウマという、五線譜から図形楽譜に至る試行錯誤のひとつを用いて記されているという。コロンを挟んで秒数と演奏内容が指示され、音高などは演奏者が選べるが時間軸は概ね定まっている。「プリペアド・ピアノのための」も同年の作品だから、手法としては同様だろうか。ポツポツと音が断片的に投入される。併録はケージのピアノのための音楽第52番~56番、コーネリアス・カーデューのピアノ・ソナタ第3番、フランコ・エヴァンジェリスティ「音の反射」、ボー・ニルソン「量」、アンリ・プスール「即興曲と変奏曲 II」、みな1950年代後半の、同時代性の濃い音楽。Hat Hut Records 889176569951 #nml