masaka says
加藤典洋「戦後的思考」をすごく長い時間をかけて読んだ。ハーバーマスのいう「ねじれ」による戦後ドイツのアイデンティティ、吉本隆明の「転向論」と戦前戦後の断絶、アーレント~ヘーゲル~マルクスにおける市民と公民、対してルソー~ドストエフスキーにおける私利私欲、そして三島由紀夫を中心とする戦争の死者の問題。すべてが繋がって、まさしく現在の状況の根底を作る。読み応えあった