masaka says
エリック・モーの「我々幸せな少数」を、トリオ・アパッショナータの演奏で。シェイクスピア「ヘンリーV世」聖クリスピンの祭日の演説にあるWe happy fewから採ったタイトル。短短長リズムのモチーフのようなものが捻れた感じで広がっていき、常に抱えている不協和を発散しようとするが結局力尽きる、というのか。トーマス・コチェフ「夜に去りゆく者は全てが目」はボルヘスの詩集によるタイトル。丁々発止かと思うとゆったりした歌もあり矛盾からの力が時々。キルヒナーのピアノ三重奏曲はこの中では分かりやすい。アイヴズの三重奏曲は普通っぽい感じながらそうは問屋がおろさないタイプで、フォークソングが織り込まれたりもするが、最後は予定調和の期待を裏切る。Odradek Records 0855317003134 #nml