masaka says
ジョージ・ホロウェイのギター・ソナタを、サム・ケイヴの演奏で。さまざなまハーモニクスが散りばめられる部分と実音による技巧的部分が呼応し入り混じっていく「ソナタ」で、後者は微分音チューニングの効果が強烈。同第2ソナタは一つの弦を弾いた音が減衰する間に他の弦を爪弾いたりこすったりする、研ぎ澄まされた響きの音楽。ミュライユの「テルル」はフラメンコのラスゲアード奏法を用いて同じ音を多様に響かせながら散文的無重力な動きを組み入れる。フォックスの「チリ」も同奏法で高い音域の反復音を独自のリズムで。ラドゥレスクの「意識下の波」はきらきらした電子音とハーモニクスが組合せられる。いろいろ面白い。Metier MSV28586 #nml