masaka says
ヘンツェの「気まぐれ」を、ナッセン+BBC響の演奏で。同名のゴヤの風刺銅版画集を題材に、自身のルーシー・エスコット変奏曲の主題(それはさらにベリーニの「夢遊病の女」から)を用いた変奏曲にしているという。版画のNos.6,5,43,27,2,40,23,24,68が順に表題になっているが、ゴヤの諧謔味はなく、よくできたミュージカルのような華麗さ。併録「ヘリオガバルス皇帝」は8人の木管独奏+管弦楽で効果音も入って描写的、「イギリスの愛の歌」はVc独奏+管弦楽で7つの英詩による。「劇場のための序曲」は最後の完成作で豪華な終結。オケがこなしきれていない部分も若干あるが、いずれも演奏効果の高い手腕が光る。Wergo WER7344-2 #nml