masaka says
クセナキスの「ミッカ“S”」を、ミランダ・クックソンの演奏で。重奏のグリッサンドで2本の対立線がくねくねと動き、最後に抑揚たっぷりに人が話すような分節された単線に。ゲオルク・ハース「地球の終わりに」は、静かな微分音の囁きが、これまた話すようなしかし柔らかな動きになり、畳み掛けるような重音グリッサンドが連続する。ビアンキ「センプリーチェ」は古き良き名人芸風の断片がより糸のような波打つ素材で繋がれるというか。バーンズ「如何に思い如何に夢み如何に響くか」はノーノへのオマージュ、ジグマン、ベラスケス、ロウはVn+電子音。多彩かつ見事。Urlicht AudioVisual UAV-ED-55988 #nml