masaka says
蒲池美鶴『シェイクスピアのアナモルフォーズ 』。ホルバインの「大使達」から始まって、視点によって異なる構図が見える「だまし絵」の観点を劇にも取り込んで重層的な読みを提示する。読解自体は興味深くなるほどというものも多いけれども、無理に「絵」と結びつけようとして、後半ちょっと窮屈になった感じ。「あらし」が「テンペスト」でありその中でエアリアルが歌いかけるファーディナンドの父がアロンゾであることが分かっていないと理解できないような、付いて行き難い箇所もいくつか