masaka says
小崎哲哉『現代アートとは何か』最初が業界ゴシップぽいフェスティバルやマーケットの話で何だかなと思ったが、批評家、キュレーター、アーティスト、鑑賞者と進むと違和感なくなる。膨大な引用などカタログ的な総覧だが、問題意識が明確なのでそれぞれが相乗効果で伝わる。グロイス「アートの主要な目的は…生のモデルを見せ…展示すること」、1989年のユベール=マルタン「大地の魔術」展とフート「オープン・マインド」展、デュシャンの決定的影響、現代アートの3大要素「インパクト、コンセプト、レイヤー」、ベケット「想像力 死んだ 想像せよ」、平面作品の困難とインスタレーションの時代。など。ティラワニの空っぽの個展とケージの関係はまた改めて考える