masaka says
ミリカ・ジョルジェヴィッチの「限られた空」を、シュルト+ミュンヘン室内管弦楽団の演奏で。ゆっくりと回転するような不協和な弦の響きに乗せて、絞り出す鋸のような軋みと閃光のような高音のグリッサンドが次々に繰り出されてゆき、回転が高まって最後にパッと消える。併録のSQ「天文学者の死」はその原型のような作品。さらに室内オケの「錆」「壺の中の蛍」フルオケの「水銀」と、いずれも不快で鋭い素材を反復しながら緊密な構成で組み立てられた刺激的な音楽。col legno WWE1CD40417 #nml