masaka says
ハンナ・アーレント『全体主義』(全体主義の起源3)。「でっちあげとか嘘とかは充分に大がかりで大胆でさえあれば疑う余地のない事実に転化し得るのではあるまいか?…全体主義運動の魅力は…彼らが大衆を組織し操作して自分たちの嘘を現実へ変え得たという事実にあった。」p.58「全体主義組織では、嘘は構造的に組織自体の中に、それも段階的に組み込まれることによって一貫性を与えられており…各成員は、指導層の猫の目のように変わる嘘の説明に対しても、絶対不変の中心的な運動のフィクションに対しても、運動内で各自の属する階層と身分に応じた一定の混合の割合をもって反応するように決められているのである。」p.138