masaka says
ベイジル・アタナシアディスの「さはらば」を、佐藤尚美+チャツィオフィディスの演奏で。小林一茶の「春の月さはらば雫垂りぬべし」の印象を笙とバイオリンのデュオで奏でる。英訳の結句「To the Touch」がタイトルで、そのままの方が良いのかも知れない。併録の「静かな空気」はこの句と芭蕉の「日にかかる」を題材にSopと笙で表現した曲。ゆったり流れていく。アルト・フルートの「Pale Views」(カズオ・イシグロの『遠い山なみの光』から)とか、アンサンブルの「猫の恋」とか、作曲者の捉えた侘び寂びの表現。Metier MSV28584 #nml