masaka says
ベルント・アロイス・ツィンマーマンの「ユビュ王の晩餐のための音楽」を、ヒルシュ+ケルンWDR響の演奏で。さまざまな曲のコラージュだけで精密に構成された7つの楽章は、愉快さと皮肉が併存するパロディであり、シュトックハウゼンのピアノ曲IXの破滅的な和音連打に「断頭台への行進」「ディエス・イレ」「ワルキューレの騎行」が重ねられる終楽章は暗い警告でもある(初演50周年だそうだ)。そうして聴くと、酷評されたという「1楽章の交響曲」の原典版の大仰な表現も、同じことなのだと分かる。Wergo WER7340-2 #nml