masaka says
クセナキスのエオンタを、高橋アキ+ドルリー+カリサンピアン・コンソートの演奏で。Pf+2Tp+3Tbのために1963年作曲。金管楽器(特にTp)は自然倍音という素朴な束縛があるので、自由な奏法であるようでいてそれに回収されやすい。それを振り払いつつ独立した音の束を繰り出すピアノと拮抗する様に注目するのは邪道かな。モリシマ‐アモリシマ(運命によるもの‐よらないもの、1962年)は確率プログラムにいわば自由を委ねたがそれとて一つの自然であるという逆説。アケア(1986)はピアノ五重奏、風の中の麦藁(1992)はPf+Vc。特に後者は後期の密度が2つの楽器に凝縮されて深い。Mode Records MOD-CD-217 #nml