トランプの滅茶苦茶の多くは、政策としての実効（まず無い）よりも、威嚇効果や支持層への受けと現象的な混乱を秤にかけているのだろう。ラスムセンのようなトランプ寄りの調査では入国制限支持が57%（反対33%）だそうだし、やはりある種の鏡だ。だからこれが暴挙だと正論を述べても馬耳東風。曲がっているとは言え天秤はあるはずだから、たぶん際どいところで寸止する。ただしこれが一層の憎悪を煽って反米テロ予備軍を増やすといった、構造的な負の連鎖への認識はおそらく希薄。これはいずれ強烈な反作用を生むだろうが、その結果がトランプの凋落だけで済むかどうか