masaka says
ジェシカ・ワイン/徳田功訳「数学者たちの黒板」を読んだ。100人ほどの数学者の黒板の写真とそれに関する短いエッセイを見開きにおさめて紹介するというもの。黒板はコミュニケーションや議論のプラットフォームになり、スライドショーよりも板書しながらの方が聴衆が理解しやすく、多くはその質感が気に入っているといった話は概ね共通するが、特に目新しくはない。エッセイは、黒板に書かれた内容が理解できるような説明はごく一部の例外のみ(望むほうが間違い)で、結局簡単な研究紹介や思い出話の似通ったものとなってしまう。写真を何かのインスピレーションを得るヒントとして眺める読み方はあるかもしれない。付き合う気にはあまりなれないが