masaka says
高階秀爾/平山郁夫/丸谷才一/和田誠編「二枚の絵」を読んだ。美術関係者など著名人が2枚の絵を選んで関連や背景などのエッセイを綴るという1995~98の毎日新聞日曜版の企画をまとめたもので、その取り合わせが等伯とブリューゲル、雪舟とグレコ、蕭白とルーベンスという具合に意表を突きつつ並べるとなるほどというものが揃いコメントも多くが秀逸。最後の編者4人の座談は日本の特殊性を強調して白けるが和田誠が「伝統を考えたことはあまりないですけど」ととぼけているのが面白い