masaka says
オペラシティで井上郷子ピアノリサイタル。伊藤祐二作品集ということで大学時代のVnとの習作のような曲からルーマニア語の俳句による歌曲、さらに新作委嘱曲まで。前打音のような下降跳躍とか和音を鳴らして一つの音だけ残すという感じで音を並べていく。どれもゆっくり即興的な音が連なるので下手すると凡庸なものになりそうだが、井上は丁寧に慈しむように弾いて世界を構築したっぷりの余白で自由な空想を誘う。歌がやはり表現の幅があって一番きけた。新作は短い音の使い方を試しているよう(プログラムを置き忘れてきたので曲名はあとで…)